四十九日のレシピ

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★★★☆

監督:タナダユキ 脚本:黒沢久子

出演:永作博美石橋蓮司二階堂ふみ岡田将生、淡路恵子、原田泰造

 前作の『ふがいない僕は空を見た』が非常に良かったので、期待値高めでの鑑賞。その結果、肩透かしを喰らった。感動できるという点ではおもしろい。しかし、感動したくてこの映画を見に来たのではない(泣きましたけど)。ラストには夫役の原田泰造の土下座が用意されている。このシーンにガッカリした。上手く言葉にはできないのだけれども。

 珠子(淡路恵子)の不妊」に対する説教も度が過ぎているのでは?と、こちらが思わず萎縮してしまうくらい。前作も「不妊」を軸に置いていただけに、タナダユキ不妊に対して何かしらのコンプレックスがあるのだろうかと考えてしまう。

 四十九日の大宴会では、乙美が生前に世話をした施設の子どもたちや、近所の人が集合する。それにより埋まらなかった母・乙美の年表が埋まっていくのである。そこに新しい家族のカタチを感じた。

 全体を通したら満足のいく作品であるのだが、所々「?」になるところがあるため「★★★☆」

 

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 岡田将生について

 彼は『悪人』以降、作品に恵まれない俳優だと思っている。

 『悪人』以降の出演作品では、『プリンセストヨトミ』、『アントキノイノチ』、『宇宙兄弟』、『謝罪の王様』、『潔く柔くの5作品を鑑賞しているが、どれもオモシロクナイ。岡田将生出演作品はつまらないの法則である

 『謝罪の王様』以外の役は、過去にどんな辛いことがあろうがイケメン以外の何者でもない。『謝罪の王様』では中々なコメディアンぷりを魅せてくれた。しかし、作品がおもしろくなかった(笑)

 今回の作品ではなんと、日系ブラジル人を演じているのである。片言の日本語、ダボダボな服装だけの「日系ブラジル人」である。これには驚かされた!彼のキャリアの中で最も意味不明な役である。頑張っている、本当に頑張っている。日本人が片言の日本語を話すことなんてさぞかし難しいことだろう。いや~、こんな役を用意したことがスゴイ。

 ぶっちゃけ、今回も法則は地味~~~に発動しているのだが、

 私は、岡田将生を全力で応援する。

 

@シネプレックスつくば シネマ4