The Counselor 悪の法則
★★☆
監督:リドリー・スコット 脚本:コーマック・マッカーシー 編集:ピエトロ・スカリア
出演:マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピット
The Counselor - Official Trailer - YouTube
国内版も海外版もかっこいい予告編。
豪華キャスト、リドリー・スコットに加え、脚本は『ノーカントリー』のコーマック・マッカーシーときた。これは期待せずにはいられない。公開初日の15時10分の回で見てきました。意外にも人が多かった!(ブラピ効果か?)
『悪の法則』
演者の動きで何をしているのかは分かるのだけれども、日本語と低レベルの英語しか理解できない身としてはしっかりと訳をしてほしかった。
編集のせいなのか、結局なにがしたかったのかが謎。行動心理が読み取れず。
つまらなかったー。
— きゃりー・山田 (@k1muAtoZ) 2013, 11月 15
字幕が流れに沿って訳せていない感じがした。英語以外の言葉は極力訳さないつもりなのだろうか。終盤でとあるものを受け取るシーンがある。そこは一切訳していない。今までの流れとその後の演技で、どういった経緯で渡されたものかを察してくれといったところか。
キャストが豪華過ぎる。ファスベンダー、ペネロペ、キャメロン、ハビエル、ブラピときた。特に男三人の存在感は一つの映画では収まりきらない。どうしたって全員の見せ場を求めてしまう。それが叶わなかったことが、不完全燃焼になってしまった。
こんなにも淡々と事が進む話に感じてしまったのは編集のせいだろうか。リドリー・スコットは編集に立ち会わないという話を聞いたことがある。結果、編集されたものに納得がいかず、複数のバージョンが生み出された『ブレードランナー』が有名だ。今回の『悪の法則』はどう評価しているのかが気になる。
『悪の法則』
某邦画を意識した残念な邦題、監督リドリー、豪華キャストにより全国的に公開している。国内宣伝からして安っぽい。ここは思い切って単館系でのみ公開していたほうが作品価値も高まったのではないだろうか。
オモシロイと思える箇所が少なくて非常にガッカリ。ブラピの悶絶顔くらいか。
— きゃりー・山田 (@k1muAtoZ) 2013, 11月 15
今回の脚本で感じたことは、一線を超えた時、引き返すことができない不条理さである。主要人物全員がそれを味わい、進むべき道は自分たちが決めている。
話の畳み込み方は好みなのだけど、それまでが淡々としており、煮え切らない雰囲気がプンプンしすぎていたために、作品にのめり込むことなく終わりを迎えてしまった。それも、「究極の悪を操るのは、誰?」という宣伝文句にまんまと騙されてしまったがためだと思う。本編を見た結果、そんなことは一切気にする必要がなかったのだから。
決して駄作というわけではないが、オススメはしない。
@シネマックスつくば ADMIX
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