2014年2月新作鑑賞
A(2014年ベスト候補)、B(良)、C(並)、D(残念)、E(2014年ワースト候補)
■B
『ウォールフラワー』★★★★☆
今月鑑賞したということで2014年の「青春作品」枠でトップクラスの存在になりそう。
『スノーピアサー』★★★★☆
ポン・ジュノ監督作品という色眼鏡ありだけど、それでも面白い作品だった。
ネタバレになるが、生き残ったのはアジア人(韓国人)と黒人というところも良いし、さらに白熊を用意することで生物が生きることができる世界になっていることを示すとともに、二人の人間の生存力も試される結末になっていることが考えられる。
プロデューサーのパク・チャヌクらしい演出もあったりで極上の一本だった。
『東京難民』★★★★☆
絵に描いたような人生の転落ぶりだが、逆にそれが面白さの秘密なのではないかなと。主人公と同じ大学生という立場からすると不安しか生まれない内容だが、自分より下の人間を見ていると安心してしまったのも事実だし、彼のようなどん底人生を体験してみたいという上から目線での興味も湧く。
役者というのは、普通では出来ないようなことに挑戦できるので非常に魅力のある職だなと。
『ダラス・バイヤーズクラブ』★★★★
マコノヒー、レトの演技は勿論のこと、手持ちカメラによる撮影、耳鳴り音が個人的にツボった。
これが実話だというのも驚き。最後、ウッドルーフを拍手で迎えるシーンは◎。
『ホビット 竜に奪われた王国』★★★★
邦題に関して、コレが決定した時にも呟いたけど、新規を取り込むには「スマウグの荒らし場」よりも「竜に奪われた王国」の方が良いと思う。俺は指輪物語について詳しくないから、スマウグよりも竜の方が分かりやすい。
『大統領の執事の涙』★★★☆
ノミネートされなかったからと、日本国内で冷遇を受けてる(主観)のは悲しいと感じる作品だった。トム・ハンクス主演のアレが好きな人はこちらも確認することをお勧めしたい。
『抱きしめたい』★★★☆
見る人皆が感じることだと思うが、今作では障がい者よりもそれを取り巻く周りの環境を強く描いていると感じる。これが良い塩梅となっているのは否定しようのない事実。
美談でまとめてしまってもいいのに、希望を抱きつつも多少の不安も抱えているという終わり方も◎。
■C
『LIFE!』★★★
こりゃあ駄目かもなと思いつつも、「LIFE」最終号の表紙を飾った写真、№25のネガというのが実はこうだったという、予想通りではあるが、その予想をちょっとだけ飛び出した所が良かった。全体的には普通という感想。
試写で見た時はやたらと背景を大きく、主演のベン・スティラーがその背景に溶け込んでるような撮り方をしていることが気になっていた。それは主人公になりきれず、未だ大衆の中の一人であるという演出だったのではないだろうかと考える。記憶から薄れていってるけど。
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』★★★
私はキャリー・マリガンがメインヒロインだと信じていた。
蓋を開けてみれば、猫がメインヒロインじゃないか!!!!!
『ザ・イースト』★★★
どことなく『マーサ、あるいはマーシー・メイ』に似たところがある。
『マイティ・ソー ダーク・ワールド』★★☆
アベンジャーズプロジェクトの蛇足さしか感じられず。『アベンジャーズ』での稼ぎがこちらに回ってきているのかな?と思わせるくらいの映像に驚かされたけれども、やっぱり蛇足。
やたらと遠目で撮影するのはなぜなのだろうか。分からん。
『土竜の唄』★★☆
つまらない、それが良い。疲れきった脳を休めるにはピッタリな休題作品。三池×宮藤官九郎で安定した馬鹿馬鹿しさがあり満足した。
考えれば考える程本当につまらない作品だった。
■D
乱闘シーンでは『ダークナイト・ライジング』を思い出した。モブの中から出てくるヒット・ガールはバットマンだし、それを待つマザー・ロシアはベインだった。ちょっと興奮した。
■E
『マイヤーリング』★
ワーストにしたのは、あの状態の映像で通常料金を取って上映していることへの怒りから。酷すぎて呆れた。
(2月1日~2月28日)