2014年4月新作鑑賞
A(2014年ベスト候補)、B(良)、C(並)、D(残念)、E(2014年ワースト候補)
■B
『エヴァの告白』★★★★☆
トンネル内を逃走するシーンでの照明の焚き方が非常に良かった。
ラストのサッシと鏡を使った画面構成も素晴らしく、同じ方向に進んで行く様に見せる巧みな映像技術に感動。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』★★★★
既視感あふれる演出の連続なのにとても面白く、アメコミに興味がない身でもこんなに楽しめるとは驚かされた。
一つの作品としてオススメできる!3D効果はあまり感じられず。
ラストのレッドフォードはどうしてもギャツビーを思い出してしまう。
『ファイ 悪魔に育てられた少年』★★★☆
興味深いアクションの見せ方をしてくれる。しかし、今年は『新しき世界』という極上の作品を既に見てしまっていたせいもあり、物足りなさの方が先行してしまった。
キム・ユンソクのキャラが輝いており、何があっても自分自身の生き様は変えないという点が◎。
『オール・イズ・ロスト』★★★☆
91分だったらもっと面白かった。
『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』★★★☆
開始早々に中島脚本炸裂だが、それ以下でもそれ以上でもなかった。
「なぜ父親の威厳はなくなったのか」を中島なりに書いてくれていれば面白かった。
『クローズEXPLODE』★★★
悪くないです。微妙に「良い」側に入り込んでる。卓球場のシーンでのカメラの動きが好み。
強羅ってのは美藤兄弟の長男と同じ。抗争中に刺されるというところが。
■C
『LEGO®ムービー』★★
映画の中で語られる自由発想による創作について疑問。金がないとできないことなんだよなあ。
ほとんどのシーンがLEGOだけで組み立てられているのは見ていて楽しかった。
『テルマエ・ロマエⅡ』★★
目新しさがあった前作と同じことをしていては楽しくはない。そこで恋愛要素を前面に押し出してくるのは作品の雰囲気にはミスマッチ。それでも思わず笑ってしまう箇所があるのは、阿部寛のキャラが濃いお陰。ウォシュレットのビデ機能は面白かった。「そうじゃない、ここではないんだ・・・」男には使い道が皆無な機能である。
ラストは某作品を思い出してしまい、不快な気持ちになった。
■D
同じようなアクションシーンの連続には飽き飽きし、最新技術の恩恵による映像が凄いという点以外は何も面白くない。そういった意味ではIMAX3Dでの鑑賞をお勧めしたい。
ブロックバスターは基本的に好む傾向があるのだけれども、今作は例外。
『ウォルト・ディズニーの約束』★☆
語るべきことを語った上で、『メリー・ポピンズ』を最後まで見て終わりで良かったし、エンディングで当時の録音を流す必要性はあったのだろうか。
『リベンジ・マッチ』★
純粋につまらなかった。
この年齢になってまで肉体を酷使するデ・ニーロを見ているとお金に困っているのかなとしか思えませんし、もはやデ・ニーロ・アプローチなる言葉は皮肉にしか聞こえません。
(4月1日~4月30日)