第38回日本アカデミー「最優秀賞」予想
優秀賞を予想し終える前に公式発表されてしまった。
優秀賞予想はなかったことにし、最優秀賞を予想する。
作品賞
◎『永遠の0』
『紙の月』
『小さいおうち』
○『蜩ノ記』
『ふしぎな岬の物語』
他では到底無理なのであるから、日本アカデミー賞で最優秀賞を取ってもらいたい。
心のなかでは『蜩ノ記』であると考えていますが。
アニメーション作品賞
◎『思い出のマーニー』
『ジョバンニの島』
『名探偵コナン 異次元の狙撃手』
『BUDDHA 手塚治虫のブッダ -終わりなき旅-』
日テレ+ジブリ。
監督賞
◎小泉堯史『蜩ノ記』
成島出『ふしぎな岬の物語』
本木克英『超高速!参勤交代』
吉田大八『紙の月』
山田洋次が抜けた!代わりに本木克英の名前が挙がった。
松竹としては予想外のヒットを飛ばした『超高速!参勤交代』をどうにかして評価しておきたかったのであろう。ちなみに本木監督は木下恵介の弟子。
このメンツであれば、小泉堯史が最優秀賞であろう。
芋づる式で山崎貴になってしまうだろうが、『ALWAYS 三丁目の夕日』の時とは違って今回は他が強い。
脚本賞
加藤正人/安倍照雄『ふしぎな岬の物語』
◎土橋章宏『超高速!参勤交代』
○早船歌江子『紙の月』
山崎 貴/林 民夫『永遠の0』
山田洋次/平松恵美子『小さいおうち』
『鍵泥棒のメソッド』で内田けんじが受賞した時と同じ流れ。
作品の原作者であり脚本家はどう評価されるのか楽しみだ。
主演男優賞
阿部寛『ふしぎな岬の物語』
中井貴一『柘榴坂の仇討』
○役所広司『蜩ノ記』
岡田准一の優秀賞入りは意外だ。かつて木村拓哉が『武士の一分』に出演した際に優秀主演男優賞を辞退しているデータがある。
しかし、名が挙がったのであれば今年は彼が受賞するのが妥当であると考える。
主演女優賞
◎安藤サクラ『0.5ミリ』
井上真央『白ゆき姫殺人事件』
○宮沢りえ『紙の月』
吉永小百合『ふしぎな岬の物語』
今年は助演女優賞が6枠となった。
吉永小百合のための特別枠だということは誰が見てもすぐに分かることである。
池脇千鶴、二階堂ふみは分かるが、井上真央に限っては昨年の上戸彩と同じくらい違和感がある。
助演男優賞
阿部寛『柘榴坂の仇討』
○岡田准一『蜩ノ記』
笑福亭鶴瓶『ふしぎな岬の物語』
池松壮亮は新人枠であることを忘れて優秀賞予想をしてしまっていた。
伊藤英明が評価されたことは素直に嬉しいので、期待を込めて最優秀賞予想をする。
『蜩ノ記』における岡田准一も捨てがたい。
助演女優賞
大島優子『紙の月』
○黒木華『小さいおうち』
◎小林聡美『紙の月』
竹内結子『ふしぎな岬の物語』
富司純子『舞妓はレディ』
2014年は間違いなく小林聡美だ。
黒木華も押したいところではあるが、上期の盛り上がりは嘘のように下期には目立った動きがなかった。
全国的に公開された映画において目立った演技をしていた女優がいなかったのも2014年公開作品の特徴かと。大島優子、竹内結子の優勝賞入りは仕方のないこと。
富司純子の優秀賞入りには驚かされたが、話題作りの一環であろう。
優秀音楽賞
加古隆『蜩ノ記』
周防義和『舞妓はレディ』
○久石譲『小さいおうち』
安川午朗『ふしぎな岬の物語』
普段、映画を見ている時に音楽は気にすることがないので作品賞からの芋づる式で予想。
久石譲は受賞率100%ではない。
撮影賞
◎上田正治/北澤弘之『蜩ノ記』
シグママコト『紙の月』
柴崎幸三『永遠の0』
近森眞史『小さいおうち』
長沼六男『ふしぎな岬の物語』
黒澤映画でも撮影監督を務めていた上田正治が受賞する可能性高し。
照明賞
◎山川英明『蜩ノ記』
西尾慶太『紙の月』
上田なりゆき『永遠の0』
渡邊孝一『小さいおうち』
宮西孝明『ふしぎな岬の物語』
撮影最優秀賞→照明最優秀賞の流れ。
美術賞
小川富美夫『柘榴坂の仇討』
酒井賢『蜩ノ記』
○上條安里『永遠の0』
◎出川三男/須江大輔『小さいおうち』
横山豊『ふしぎな岬の物語』
私は『小さいおうち』が好きではないが、美術は良かったのは記憶に残っている。赤いヤカン。
録音賞
小野寺修『柘榴坂の仇討』
加来昭彦(録音)矢野正人(整音)『紙の月』
◎岸田和美『小さいおうち』
藤本賢一『永遠の0』
藤本賢一『ふしぎな岬の物語』
矢野正人『蜩ノ記』
矢野正人も藤本賢一もダブってるから。
編集賞
○阿賀英登『蜩ノ記』
石井巌『小さいおうち』
大畑英亮『ふしぎな岬の物語』
佐藤崇『紙の月』
◎宮島竜治『永遠の0』
過去6年間は最優秀作品賞を取った作品が編集賞も取っているので。
外国作品賞
◎『アナと雪の女王』
『インターステラー』
『ジャージー・ボーイズ』
『フューリー』
はっきしわかんだね。