岩井俊二『花とアリス殺人事件』を見た

ロトスコープによってカメラワークに磨きがかかった一本。

人物の初動が滑らかなのもイイね。

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テレビアニメ『惡の華』ではどうにも受け入れられなかったロトスコープが、今作ではすんなりと受け入れることができた。

 ロトスコープは実写映像をベースにしてアニメーション映像を作り上げる技法である。 発明したのはのちにフライシャー・スタジオを設立するフライシャー兄弟の兄マックスで、1917年に特許を取得している。 10年代のアメリカはアニメーションの産業化の時期にあたる。

惡の華』をすでに見ていたことでロトスコープへの態勢が整えられていたことと、

f:id:v2ki:20150830221432j:plain(『惡の華』)

f:id:v2ki:20150830221923j:plain(『花とアリス殺人事件』)

ブサイク(語弊を招く書き方だが)なキャラが画面に映し出されることがなかったからだろうな~。

 

見終えた時、 映像技法云々について調べたくもなったが、それ以上に『花とアリス』をもう一度見直したくなる気持ちになった。

 

ベイビーレイズJAPANの「Pretty Little Baby」のMVにもロトスコープが使われています。