第39回日本アカデミー賞優秀賞発表、最優秀賞予想
優秀賞が発表されました。毎度のことながら見事に予想を外しました。
最優秀賞を予想したいです。
各部門、「予想→結果」で載せてます。予想は◎>○>▲の順。
優秀作品賞
○『ソロモンの偽証』前後篇/成島出/松竹→『百円の恋』
◎『海街diary』
▲『日本のいちばん長い日』
『起終点駅』→『海難1890』
『恋人たち』
『母と暮せば』
欲張って6作品で予想していたのですが、内3作品を落とす結果に。
松竹作品を入れすぎたという感じがしていたのと、『百円の恋』が東映絡みの作品だということを見落としてしまっていた。日本代表作品ということも追従しての優秀作品賞入りだと思われる。予想外なのは『海難1890』の優秀賞入り。これこそ東映のゴリ押しだろうけど。
最優秀賞は迷わず『海街diary』で。
優秀アニメーション賞
『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』→『百日紅~Miss HOKUSAI~』
『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記』→『ドラゴンボールZ 復活の「F」』
『名探偵コナン 業火の向日葵』
▲『ラブライブ!The School Idol Movie』
○『バケモノの子』
◎『心が叫びたがってるんだ。』
コナンが落ちた。ドラえもんも落ちた。そして、妖怪ウォッチは認められなかった。
原恵一の『百日紅~Miss HOKUSAI~』がきちんと評価され、優秀賞獲得という結果になったのは良かったが、『ドラゴンボールZ 復活の「F」』にその価値が有るのだろうかという疑問を抱く。
細田守は過去三作品全てが最優秀賞に輝いているので今年も『バケモノの子』か・・・と思ってしまうが、今年は『心が叫びたがってるんだ。』が強い印象。最優秀賞は『心が叫びたがってるんだ。』で予想しておく。
優秀監督賞
成島出/『ソロモンの偽証』前後篇→武正晴/『百円の恋』
原田眞人/『日本のいちばん長い日』
山田洋次/『母と暮せば』→田中光敏『海難1890』
橋口亮輔/『恋人たち』
作品賞は『海街diary』、監督賞は『百円の恋』・・・日本アカデミー賞でそんなことが起きるわけ無いか。
過去10年、第33回以外は最優秀監督賞受賞の流れで最優秀作品賞も決まっているので、『海街diary』を最優秀作品賞と予想しているので是枝裕和が最優秀賞に輝くと予想。
優秀主演男優賞
○大泉洋/『駆込み女と駆出し男』
◎役所広司/『日本のいちばん長い日』
佐藤浩市/『起終点駅』
二宮和也/『母と暮らせば』
またお前らかと言いたくなる人が二名ほどいます。準レギュラー化してます。
助演男優で染谷将太を優秀賞にしたのであれば神木隆之介もしくは佐藤健を主演男優として優秀賞入りさせても良かったのではないか。
昨年のジャニーズタレント解禁により、今年は二宮和也が優秀賞入り。
『駆込み女と駆出し男』は未見のため、大泉洋の演技がどのようなものであったか把握できていないが、他の方の演技を見た上では役所広司、内野聖陽が安定していたかなと。過去に同役を演じた三船敏郎と比べられてしまうと役所広司は霞んでしまうが、そんなことをする輩は日本アカデミー賞協会にはいないでしょう。
最優秀賞は『日本のいちばん長い日』の役所広司で。
優秀主演女優賞
◎安藤サクラ/『百円の恋』
吉永小百合/『母と暮せば』
安藤サクラ以外にいるのだろうか、最優秀賞に相応しい女優が。
昨年、『0.5ミリ』(長尺だけど『百円の恋』より面白い!)で優秀賞入りしている安藤サクラ。彼女を差し置いて最優秀賞を受賞したのは宮沢りえであった。
今年こそ最優秀賞を。
新人枠でも優秀賞入りできるということを知らなかった。過去に蒼井優も新人→優秀賞となっていたのか。リサーチ不足。
優秀助演男優賞
新井浩文/『百円の恋』
リリー・フランキー/『海街diary』or『野火』→浅野忠信/『母と暮せば』
◎本木雅弘/『日本のいちばん長い日』、『天空の蜂』
松坂桃李/『日本のいちばん長い日』→伊藤淳史/『映画 ビリギャル』
面白い!第39回の主要部門の中で一番面白い!!!2015年の日本映画において男優陣の力の無さ、逆に女性主体の映画が多かったことが伺える。
新井浩文、本木雅弘は順当だろう。しかし、伊藤淳史、浅野忠信、染谷将太には驚かされた。『母と暮せば』を見る前までは浅野忠信が助演男優賞に入るって思っていましたが、いざ本編を見てると・・・なんじゃそりゃ。
日本映画史で4人目となる昭和天皇を演じた者として本木雅弘が最優秀助演男優賞だろう。(海外作品で演じたイッセー尾形、片岡孝太郎を除く)
優秀助演女優賞
▲満島ひかり/『駆込み女と駆出し男』
○黒木華/『母と暮らせば』
予想の段階から悩んだ部門。黒木華、長澤まさみ以外思いつかなかった。
こうして見ると当たり障りのないメンツだ。吉田羊が少し異質かな。
最優秀賞は長澤まさみで予想。
優秀外国作品賞
『ベイマックス』→『007 スペクター』
○『アメリカン・スナイパー』
▲『セッション』
『ワイルド・スピード SKY MISSION』→『キングスマン』
◎『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
一作品だけ浮いている作品がありますね。
あちらの国のアカデミー賞でも作品賞を取ってしまうんじゃないの?とさえ思い込ませるほどの勢いを保ち続けた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が日本でも最優秀外国映画として2015年を代表する一本となりそう。キネ旬でも第1位となっているので、マッドマックス以外になったらそれはそれで「やっぱり日本アカデミー賞は面白いなあ」と。
-優秀賞未予想部門、最優秀賞予想-
脚本賞
▲足立紳/『百円の恋』
小松江里子/『海難1890』
原田眞人/『日本のいちばん長い日』
◎山田洋次、平松恵美子
音楽賞
大島ミチル/『海難1890』
富貴晴美/『日本のいちばん長い日』
▲安川午朗/『ソロモンの偽証 前篇・事件』
撮影賞・照明賞
芝主高秀・宮西孝明/『日本のいちばん長い日』
近森眞史・渡邉孝一/『母と暮せば』
永田鉄男・安藤清人/『海難1890』
藤澤順一・金沢正夫/『ソロモンの偽証 前篇・事件』
美術賞
◎都築雄二/『バクマン。』
出川三男/『母と暮せば』
花谷秀文/『海難1890』
○原田哲男/『日本のいちばん長い日』
▲三ツ松けいこ/『海街diary』
録音賞
岸田和美/『母と暮せば』
▲弦巻裕/『海街diary』
○照井康政(録音)・矢野正人(整音)/『日本のいちばん長い日』
松陰信彦/『海難1890』
◎渡辺真司/『バクマン。』
編集賞
石井巌/『母と暮せば』
川島章正/『海難1890』
▲原田遊人/『日本のいちばん長い日』
発表は3月4日!
2015年劇場鑑賞作品
1月-8作品
- 『あと1センチの恋』
- 『PSYCHO-PASS劇場版』
- 『海月姫』
- 『ジャッジ 裁かれる判事』
- 『ジミー、野をかける伝説』
- 『さよなら歌舞伎町』
- 『ANNIE』
- 『エクソダス:神と王』
2月-7作品
- 『ジョーカー・ゲーム』
- 『アゲイン 28年目の甲子園』
- 『薄氷の殺人』
- 『フォックスキャッチャー』
- 『アメリカン・スナイパー』
- 『ミュータント・タートルズ』
- 『リトル・フォレスト 冬春』
3月-12作品
- 『幕が上がる』
- 『くちびるに歌を』
- 『サムライフ』
- 『おみおくりの作法』
- 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
- 『ストロボ・エッジ』
- 『さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-』
- 『プリデスティネーション』
- 『イミテーション・ゲーム』
- 『はじまりのうた』
- 『ジュピター』
- 『ソロモンの偽証 前篇・事件』
4月-14作品
- 『博士と彼女のセオリー』
- 『激戦 ハート・オブ・ファイト』
- 『ジヌよさらば〜かむろば村へ〜』
- 『妻への家路』
- 『エイプリルフールズ』
- 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
- 『マジック・イン・ムーンライト』
- 『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
- 『ワイルド・スピード SKYMISSION』
- 『ドラゴンボールZ ~復活のF~』
- 『セッション』
- 『寄生獣 完結編』
- 『海にかかる霧』
- 『龍三と七人の子分たち』
5月-9作品
- 『映画 ビリギャル』
- 『フォーカス』
- 『忘れないと誓ったぼくがいた』
- 『メイズ・ランナー』
- 『イニシエーション・ラブ』
- 『国際市場で逢いましょう』
- 『チャッピー』
- 『インヒアレント・ヴァイス』
- 『群盗』
6月-13作品
- 『ハンガー・ゲーム レジスタンス』
- 『予告犯』
- 『味園ユニバース』
- 『サンドラの週末』
- 『ラブライブ!The School Idol Movie』
- 『海街diary』
- 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
- 『グローリー 明日への行進』
- 『ピッチ・パーフェクト』
- 『新宿スワン』
- 『ストレイヤーズ・クロニクル』
- 『きみはいい子』
- 『ラブ&ピース』
7月-10作品
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- 『バケモノの子』
- 『リアル鬼ごっこ』
- 『天の茶助』
- 『ターミネーター:新起動』
- 『HERO』
- 『インサイド・ヘッド』
- 『アリスのままで』
- 『野火』
- 『共犯』
8月-11作品
- 『進撃の巨人』
- 『日本のいちばん長い日』
- 『ジュラシック・ワールド』
- 『仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』
- 『手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!』
- 『美貌に罪あり』(若尾文子映画祭)
- 『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』
- 『BORUTO NARUTO THE MOVIE』
- 『ミッション:インポッシブル /ローグ・ネイション』
- 『ナイトクローラー』
- 『DOCUMENTARY OF 乃木坂46 悲しみの忘れ方』
9月-15作品
- 『映画 みんな!エスパーだよ!』
- 『皇帝のために』
- 『キングスマン』
- 『ピース オブ ケイク』
- 『クーデター』
- 『テッド2』
- 『ガールズ・ステップ』
- 『進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド』
- 『私達のハァハァ』
- 『アントマン』
- 『カルフォニア・ダウン』
- 『心が叫びたがってるんだ。』
- 『合葬』
- 『GONIN サーガ』
- 『奇跡の2000マイル』
10月-12作品
- 『罪の余白』
- 『岸辺の旅』
- 『バクマン。』
- 『Wake Up, Girls!青春の影』
- 『リトルウィッチアカデミア』(併映)
- 『リトルウィッチアカデミア 魔法じかけのパレード』
- 『ファンタスティック・フォー』
- 『ジョン・ウィック』
- 『マジック・マイクXXL』
- 『ピッチ・パーフェクト2』
- 『マイ・インターン』
- 『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』
11月-10作品
- 『俺物語!!』
- 『ヒロイン失格』
- 『エベレスト3D』
- 『グラスホッパー』
- 『起終点駅 ターミナル』
- 『アメリカン・ドリーマー』
- 『ハンガー・ゲーム レボリューション』
- 『恋人たち』
- 『劇場霊』
- 『007/スペクター』
12月-6作品
- 『海南1890』
- 『Wake Up, Girls! Beyond the Bottom』
- 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
- 『ガールズ&パンツァ劇場版』
- 『クリード チャンプを継ぐ男』
- 『母と暮せば』
127作品鑑賞(旧作2作品)、太字はソフト購入済み。
第39回日本アカデミー賞予想② ※追記
優秀主演男優賞
大泉洋/『駆込み女と駆出し男』
役所広司/『日本のいちばん長い日』
佐藤浩市/『起終点駅』
浅野忠信/『岸辺の旅』
二宮和也/『母と暮らせば』
-
高良健吾/『きみはいい子』
優秀主演女優賞
安藤サクラ/『百円の恋』
尾野真千子/『きみはいい子』
深津絵里/『岸辺の旅』
吉永小百合/『母と暮らせば』
-
新垣結衣『くちびるに歌を』
優秀助演男優賞
新井浩文/『百円の恋』
本木雅弘/『日本のいちばん長い日』
松坂桃李/『日本のいちばん長い日』
綾野剛/『天空の蜂』
優秀助演女優賞
永作博美/『ソロモンの偽証』
満島ひかり/『駆込み女と駆出し男』
蒼井優/『岸辺の旅』
黒木華/『母と暮らせば』
-
2015年上半期ベスト
2015年上半期劇場鑑賞ベスト
『ジャッジ 裁かれる判事』
父と息子、それに話のメインとなるのは次男坊ときた。実に面白い。
予想の遥か斜め右上に突き抜けていくほどの傑作だったので、鑑賞した日は超満足な一日となった。
『フォックスキャッチャー』/ベネット・ミラー/アメリカ
二度鑑賞。一度目は爆睡し、二度目はしっかりと見届けた。
テイタムがコカイン吸ってからスクリーンから目を離せなくなった。そのシーンに辿り着くまでがちと体育で、初回はこのシーンにすら辿り着くことなく寝落ちしていた。
『くちびるに歌を』/三木孝浩/日本
良くも悪くも堅い作品に仕上げてきたなと。
三木孝浩のフィルモグラフィーにおいて上位レベル。
始まり方はいつも通り。
県大会での合唱シーンは歌とともに作中のシーンを振り返る。まるでアニメの最終回を見ているかのようであった。
原作、コミカライズには既に目を通しており、製作発表の段階から応援をしてきたので思い入れが強くなる一方、前二作品が「アレ」だったことで不安が増していたのも事実。しかし、今作の出来には満足できた。
『陽だまりの彼女』、『くちびるに歌を』が優れていることを考えると、三木孝浩は原作がマンガよりも小説のほうが合っている。
しかし!ガッキー・・・素人同然の役者にフォローされるような演技はしちゃいけないよ。
『はじまりのうた』/ジョン・カーニー/アメリカ
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』/ジョン・ファヴロー/アメリカ
これはロードムービーであり、父息子の物語であった。
フードトラックでの商売を通じて親子の絆が深まっていく・・・なんつーか、ジョン・ファブロー演じるカールの「そして父になる」物語なんだなあ、と。
ラストの批評家の扱いは、今作を鑑賞する批評家に対しての保険かなと。
この記事を書いているのは2015年8月初頭。某映画監督がカールと同じ行動を起こしている時期である。
『ピッチ・パーフェクト』/ジェイソン・ムーア/アメリカ
最ッ高ッッッ!!!!!
輸入盤を購入し鑑賞。後に劇場公開された今作。上映終了前に駆け込み鑑賞してきたのだが、何度見ても最高じゃないか!!!!!
バーデン・べラーズがひとつとなってアカペラを披露するラストシーンなんて感動すること間違いなし。アナ・ケンドリックが拳を突き上げる瞬間、”””ぼくの体の中で何かが切れた…決定的な何かが…”””となること間違いなし。
ユニバーサルのロゴが出るとこで既に心を射抜かれてしまうほどであった。
『ワイルド・スピード SKY MISSION』/ジェームズ・ワン/アメリカ
『国際市場で逢いましょう』ユン・ジェギュン/韓国
『味園ユニバース』/山本敦弘/日本
『きみはいい子』/呉美穂/日本
(鑑賞順)
メモとして投稿しておく
第39回日本アカデミー賞予想①※追記
今年も暇つぶしも兼ねて予想します。
第39回日本アカデミー賞の授賞式は2016年3月4日。
昨年の受賞結果は下からどうぞ。
第39回日本アカデミー賞予想
優秀作品賞
『ソロモンの偽証』前後篇/成島出/松竹
『日本のいちばん長い日』/原田眞人/松竹
『母と暮せば』/山田洋次/松竹
-
『きみはいい子』/呉美穂
『野火』/塚本晋也/海獣シアター
優秀監督賞
本広克行/『幕が上がる』
成島出/『ソロモンの偽証』前後篇
原田眞人/『日本のいちばん長い日』
山田洋次/『母と暮せば』
橋口亮輔/『恋人たち』
-
呉美穂/『きみはいい子』
黒沢清/『岸辺の旅』
優秀アニメーション賞
『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』/東宝
『ラブライブ!The School Idol Movie』/松竹
『バケモノの子』/東宝
『心が叫びたがってるんだ。』/アニプレックス
-
『ガールズ&パンツァ 劇場版』/ショウゲート
優秀外国作品賞
『ベイマックス』
『アメリカン・スナイパー』
『セッション』
『ワイルド・スピード SKY MISSION』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『ピッチ・パーフェクト』
※「日本アカデミー賞ってこんなもんでしょ」という偏見で予想しているだけで、何のデータもありません。
俳優予想↓